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ゲームオブスローンズ シーズン8 第3話 ネタバレ感想~1時間超えの「長き夜」

ゲーム・オブ・スローンズ シーズン8(最終章) 第3話「長き夜」を見ました。

リアルタイム放送時に「画面が暗すぎるにも程がある」と世界中から悲鳴が上がったと言われているエピソードですね。

長き夜

長き夜

 

以下、ネタバレあります。

 

周囲を真っ暗にして見るべし

ネットニュースで話題になっていた「ものすごく画面が暗い」問題について。

確かに暗いですが、なんにも見えないほど暗くはなかったです。真夜中に部屋が真っ暗のまま見たからなのか、Amazonプライムのスター・チャンネルで配信されてるのが調整されてるものなのかは不明ですが。ただやっぱり周囲は真っ暗にしないときついかも。

設定上、真夜中から夜明け前までの戦い(でしたよね?)をまるまる1時間20分もやる第3話。誰が誰なのかわかりづらい部分はかなりありました。暗闇のなか、敵も味方もみんな黒っぽい服を着ているので髪型や体格で人物を判断するしかないです。

わかりやすいデナーリスやサンサは別として、中肉中背で長い黒髪がジョン・スノウ。

ジョン・スノウと髪型が似ているけどだいぶ小柄で顔に髭がなければアリア・スターク。

かなり大柄で髪の毛が肩につくくらいがハウンド、といった感じでしょうか。

正直、暗さの度合いよりは長さがしんどかったです。ずっと死者とのたたかいで、ずっと暗いんだもの。冬来たり、とはこのことか…とあらためて実感させるエピソードでしたよ。

メリサンドルやりよる

臨戦態勢の軍団の前にあらわれたメリサンドル。ドスラキ軍のかかげた武器に呪文をとなえ、ファイヤー! 光の神によって7回生き返った男(名前失念)も自分の剣にこういうエンチャントしてましたよね! あれがメラだとしたらメリサンドルのはメラガイアーって感じ。

そのあとも、対使者用につくった炎の壁に点火したいけど、凍っちゃってて松明では火がつかない! そこでメリサンドル! ギリギリで炎が燃え上がる! かなり熱い演出でした。これぞ魔女って感じ。全体的に、魔法で戦うさじ加減がちょうどいいですよね。

アリアとも会ったことある風にちょっと話してましたけども。アリアとメリサンドルっていつ会ったんでしたっけね…。だめだ、まったく思い出せない。

ドラゴン対ドラゴンゾンビ

デナーリスがドラゴンにのって戦うのは通常通りとして、ジョン・スノウですよ。あんさんも乗るんかーい。ま、ターガリエンとスタークのハイブリットですしね。ドラゴンの背に乗って戦うってファンタジーの真骨頂ですよね。

ドラゴンの火はやっぱり強いよね。死者にとってこうかはばつぐんだ! と思いきや、ナイトキングがあやつるドラゴンゾンビが空中で攻撃してきちゃうし。嵐と雪で視界不良で迷子になりかけるし。

上空でのドラゴン同士の戦いは、まるで怪獣映画のようでした。

ひとつ思ったのは、開戦直後にドラゴンで焼き払っちまえばよかったのでは? だいぶやられてもみくちゃになってるところに炎を吹いたら、味方まで怪我しちゃいそうじゃないですか? 

「死」とのたたかい

懸命に戦い続ける生者たち。しかし、倒しても倒しても死者の軍団はつきません。それどころか、倒したと思ってもナイトキングの指揮ですぐに戦いの人形としてよみがえってしまいます。

前回のお話で「ナイトキングの目的」についてブランが語っていました。

「生者を亡者にし、三つ目の鴉であるブランを消すこと。三つ目の鴉は生者たちの記憶そのもの。それを消すことにより、この世界を終わらない夜で満たす」

ナイトキングは「死」であり「闇」そのもの。死はどうしても逃れられない。生きてる限り、死はかならず訪れる。

ナイトキングとの戦いは、「死」に必死にあらがおうとする生者の姿を映し出します。一時は敵同士だったものも手を取り合い、お互いを認めあい、助け合う。

第3話で命を落とした人物

世紀の戦いだけあり、数人の主要人物が命を落としてしまいましたね。

サー・ジョラー・モーモント。

最期までデナーリスを守り、デナーリスに看取られました。彼にとっては最高に名誉のある最期だったと思います。

シオン・グレイジョイ。

彼も最期までブランから離れることなく、約束を守りぬきました。最期にかっこいいシオンが見られて感無量です。

そしてメリサンドル。

死者との戦いが終わったあと、自ら光の神の首輪をはずし、老婆になって朽ちていきました。美しい最期でしたね。シリーンを処刑させたのはサー・ダヴォスと同じくらい私も未だに許しがたいですが、思わず見とれてしまうほど詩的な光景でした。

ナイトキングにとどめを指したのは

神々の森にナイトキングを呼び寄せるために自らおとりとなったブラン。

護衛にあたっていたシオンもナイトキングの前に倒れてしまいました。にじりよるナイトキング。ブランというか、生者の記憶そのものが絶体絶命! と思いきやナイトキングに飛びかかる人の姿が。

アリアでした。ナイトキングに首を締め上げられますが、取り落としそうになったドラゴングラスの武器を違うほうの手で受け取り、グサリ。

ドラゴングラスが刺さり、消滅していくナイトキング。ナイトキングがあやつっていた亡者も、ドラゴンゾンビも、次々と消滅していきます。

アリアがナイトキングに打ち勝つなんて。最高じゃないですか!

誰よりも貪欲に生き抜いてきたアリア。「死」の象徴でもある夜の王を破るのにこれほどふさわしい人物はいませんよね。

長き夜、長い戦いが終わります。

 

死者の軍団との戦いが終わり、次からは生き残った者たちの玉座争奪戦でしょうか。

戦場に行くのは止められ今回は地下に潜んでいたティリオンやヴァリス、そしてサンサも加わって頭脳戦ですね。

ティリオンといえば震えるサンサと見つめあったときに、手にキスしてあげてたのがめっっっちゃかっこよかったーー! ティリオンとサンサが婚姻関係を結んでいたときの二人が私はすごく好きだったんです。あの二人、いい友人になるといいなー。恋人…は、無理ならせめてでも。サンサにもティリオンにも春が来たらいいな。冬も終わったことだし! あれ? 終わった…んですよね? 夜の王と冬って関係あったのかな。よくわからなくなってきました。