海外テレビペン

海外ドラマなどの感想です

「ブレイキング・バッド」シーズン3第3話まで視聴…犯罪者の自覚とは

この記事はブレイキング・バッド」シーズン3第1,2,3話のネタバレを含む感想です。

前回シーズン2まとめての感想にしたら大変なボリュームになってしまったので、今後はこまめに書いていきます。よろしければお付き合いください。

(▼前回までの記事はこちら)
仲違いの描写がリアルすぎて&恐怖とはなにか…ブレイキング・バッド(シーズン2全13話) - 感想ブログ

飛行機事故の影響

シーズン2の最後に発生した飛行機事故。死者160人以上という大事故の影響は大きく、ウォルターが教師として勤める高校でも哀悼の意を示す集会が開かれていました。悲しみムードの中マイクを渡されて「もっとひどい飛行機事故はたくさんある」と全校生徒達をドン引きさせるウォルター。でも「ひどい事実だ。だけど私たちはそれを乗り越えていく。時間をかけて乗り越えていくしかないんだ」とちょっと良いことも言っていました。

また、飛行機事故によって破損したウォルターの車は、フロントガラスが割れたまま乗っていたために警察官に止められてしまいます。整備不良で切符を切ろうとする警察官に反抗するウォルター。制止も聞かずに「ある日突然飛行機事故でこうなったんだから仕方がないだろう!」と激昂し続け、ついに催涙スプレーで連行されてしまいました。…なんだかウォルターってば、大体責任転嫁ですよね。知的な化学教師だと思っていたのに、単なる頑固オヤジにしか見えなくなってきました。

 

ジェシーは空っぽ

ウォルターによってリハビリ施設に入れられたジェシーは、だいぶクリーンな様子。パンジーを植える姿、めっちゃかわいい。。このところずっとフラフラのジェシーしか見ていなかったから懐かしい気持ちになってしまいました。無事に施設から出て、ソウル弁護士に依頼して両親が売ろうとしていた叔母の家を買い戻します。前シーズンの途中から登場したソウルがかなり活躍している印象ですね。ブレイキング・バッドを見終わったら「ベターコールソウル」も絶対見たいです。

空っぽの家のなかでジェシーが何をしているかと言えば、自分が死なせてしまった(と感じている)ジェーンの留守電にかけつづける…というもの。「セールスの電話ならお断りよ。もし知り合いならメッセージを残して」という生前の彼女の声を聴いて涙し続けます。飛行機事故の原因がジェーンの父親だと知り、自分にも責任があると感じているジェシー「自分は悪人だ」とウォルターに言います。そういえば3話までジェシーとウォルターが会ったシーンは1度しかなかったですね。

3話最後でジェーンの電話番号がなくなったことを知ったジェシーは、キャンピングカーの中にいました。場所は荒野、道具もすべてそろった状態で、一人きりでまた料理をしてしまうのか…。

 

スカイラーの葛藤

S3第1話でウォルターがメスの料理人だということを本人に突き止めたスカイラー。「誰にも言わないと約束するから離婚して目の前から消えてほしい」と訴えます。でも、どのみち誰にも言うことはできないわけです。なぜならスカイラーは何よりも子供たちが真実を知ることを一番恐れているから。さらに第3話ではウォルターに札束を突きつけられ「これは家族のために自分が稼いだお金だからどうか受け取って欲しい」と苦渋の選択を迫られます。子供に知られたくないスカイラーとしてはどうにも動けないわけですよね。仕事から帰ってきたら返事がほしい、とウォルターに言われて不安定になり上司と浮気。これってウォルターと対等になるためにあえてしたんでしょうかね。「どうしても許せないこと」をパートナーがしたら、それを受け入れることができるのか。ウォルターにも自分が感じているのと同等の苦しみを与えたかったのかと思いました。

 

犯罪者の自覚とは

「自分は悪人だ」と認めたジェシーとは対照的に、ウォルターが「自分は犯罪者ではない。悪人にはなりたくない」と言ったのが印象的でした。ウォルターのメスの製造をしたり人を殺したりといった行動の理由はすべて「家族(にかかるお金)のため」です。自分の病気のことも、家族が望むから治療をしたわけで、もし家族がいなければ選択は違っていたはずです。ウォルターのなかで「犯罪者」とは、おそらく「私利私欲のために罪を犯す者」という認識なのかも。理由があって仕方なければ、どんなことをしてもウォルターにとって「犯罪」ではない、そんな感じを受けました。

一方、スカイラーは「どんな理由があろうと罪は罪。絶対に受け入れられない」という意志を持っています。ウォルターの件だけでなく勤め先の経費改ざん問題への対処にもそれは表れていました。まぁ普通はこれが当然ですよね。でないとめちゃくちゃな社会になってしまう。

ウォルターがどの段階で自分の罪を認めていくのかがこれから注目していきたいところです。

 

そのほか気になるポイント

エルパソの麻薬カルテルがウォルターを狙って動き出している中、ウォルターは今後どうしていくのか、取引を再開するのか。

あとピザに笑った。きれいにくっついてましたよね。どうやってあんなにきれいに屋根に着地させたのか裏側が気になります。

▼ベターコールソウル!

BREAKING BAD - 1/6 SAUL GOODMAN [ブレイキング・バッド - 1/6 ソウル・グッドマン]  1/6スケール ABS&PVC&POM製 塗装済み可動フィギュア

 

▼次の「ブレイキング・バッド」感想記事はこちら 

mythoughts.hatenablog.jp

ブレイキング・バッド感想一覧

ブレイキング・バッドの感想まとめ - 海外テレビペン