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ゲーム・オブ・スローンズ 第7章 第3話 感想~地理感覚がわからなくなってきた

Amazonプライムのスター・チャンネルで

ゲーム・オブ・スローンズ シーズン7を見ています。

第3話「女王の正義」の感想です。

女王の正義

女王の正義

 

※ネタバレを含みます

※各人物のセリフは超意訳です。フィーリングでお読みください

地図をあらためて見てみる

前回、旗主たちの反対を押し切ってサー・ダヴォスとドラゴンストーンへ向けて出発したジョン・スノウ。

船で向かったとはいえ、次の話に到着するって速すぎてビビりました。

これまで人物がどこかへ向かうときはけっこう「時間」を感じさせられたんですけど、いくら船だからといって速すぎじゃないですかね。

一応、地図も確認したんですがウェスタロス大陸のかなり北の方にウィンターフェル。

そこからかなり南、大陸の真ん中あたりに王都があり、王都の東にブラック・ウォーター湾が広がり、湾を抜けた先にドラゴンストーンの島があります。

てか、ドラゴンストーンって島だったんですね…。そこからして初めて知った感。

しかしウィンターフェルからドラゴンストーン、海路だとしてもウェスタロス大陸を大回りしないといけないし、いくらサー・ダヴォスが「最高の運び屋(でしたっけ?)」と言われていたとしても無理があるな~と思いながら見てました。まぁ、尺がね。限りがありますから。仕方なし。

炎と氷がついに出会う

炎の申し子デナーリス・ターガリエンと、氷の申し子ジョン・スノウがついに初対面。

デナーリスは女王の威厳をもってジョンに「ひざまずいて忠誠を誓いなさい」と超・上から目線。しかしジョンは「おれあんたのこと知らねーし」と反発。ジョンとしてはホワイトウォーカーの脅威から民を守るために同盟を組みに来たんですもんね。あくまで対等な立場として。しかしデナーリスの目には「なんか北のほうをたばねている粗野な落とし子」としか映ってないみたい。死者の軍団が攻めてくるってのも胡散臭いし。

まー最初は火花散ってるくらいのほうがおもしろいですよね。これまでのGOTからしても、最初からイイ感じ♪な出会いだとろくな結果になりませんから。ティリオンしかり、ロブ・スタークしかり。

ジョンが忠誠を誓わないので、デナーリスは逗留を命じます。しかし武器はとりあげ、船は隠し、ほぼ捕虜同然。

めっちゃショボーン(´・ω・`)としたジョン・スノウ、秒でティリオンに

「帰りたい(´・ω・`)」と言ってて可哀そうで笑えました。

「船もとられちゃった。船かえして(´・ω・`)」

と困り顔マックスのジョン・スノウさん。てか毛皮着たままだけど暑くないのかな? 北の装備のままだよね? ここもはやビーチみたいなもんよね? 

デナーリスはホワイトウォーカーを見たことがないので実感がないだけ。それよりなんか口添えできることないのかとティリオン。男前。ティリオン・ラニスターは声がとにかく素敵。GOTの男性陣では一番のイケボじゃないですか?

ジョン・スノウさんもうひとつの用事を思い出して「ドラゴングラスを掘らせてほしい」と頼みます。ティリオンがデナーリスに伝えると「そんなもんで恩が売れるんだったらいくらでもどうぞ」と快諾。ドラゴングラス、この地においては貴重でもなんでもないみたいです。

復讐モンスター・サーセイ

ユーロン・グレイジョイがヤーラとドーンのエラリア・サンド(マーテル家かと思ってたんですがオベリン・マーテルのあくまで愛人だったんですね)とその娘タイエニーを捕虜として王都に連れてきました。ドーンの娘、一人は生け捕りにされていたんですね。

サーセイは娘ミアセラをエラリアに殺された復讐を実行。

ひとおもいに殺してしまうのはもったいない。苦痛を長く味わわせるために母の目前でタイエニーに毒を飲ませ、死にゆくさまを、そして肉や骨が朽ちてゆくさまを見るがいい、食事を拒んでも点滴で生かすから、と。極悪非道ですねー。

でもこちらとしてはサンド母娘にまったく思い入れがないし、サーセイにはもっとない。娘のミアセラは可哀そうだったなと思うけども、ミアセラもあまり見る機会がなかったから他人事なんですよね。「やれやれ、またいつものサーセイのやりかたか」という感じが否めません。そう思うとシーズン1とか2あたりのサーセイは本当に憎らしかったなぁ。ウィンターフェルからずっと見守ってきたスターク家が迫害されてましたからね。それに比べたら今回の復讐劇にはなにも感じませんでした。もう人が死にすぎてるんや。

けがれなき軍団とジェイミー・ラニスター

ラニスター家が軍事力を誇るキャスタリー・ロックに侵攻した、デナーリス側の「けがれなき軍団」。ティリオンが大昔に作った隠し通路から入り、城を制圧かと思いましたがグレイ・ワームが異変に気が付きます。ラニスターの軍が少なすぎる。こんなもんじゃないはず。キャスタリー・ロックの城壁は確固たる守りです。ということは、閉じ込められたっぽいですね。デナーリス側さっそくピンチじゃないですかね。

消えたラニスター軍は、ジェイミーが率いてハイ・ガーデンを攻め入ってました。だから皆さんの機動力すごすぎじゃないですか? ハイ・ガーデンは王都からけっこう西のほうにありますよ。ジェイミーはちょっと前までサーセイと一緒に王都にいたはずなのに。みんなドラゴンにでも乗ってんのかなってくらいに速いですよ。

ハイ・ガーデンの城内に座るオレナ・タイレルの前に現れるジェイミー。

オレナばあちゃんはついこないだまでドラゴンストーンにいましたよね? デナーリスに老婆心アドバイスしてましたよね? ご老体なのに移動速すぎだぜ。

オレナは諦観していました。もともとハイ・ガーデンは軍事力が低い。お金はめっちゃあるけど、攻め入られたら一発です。

ジェイミーから「苦しくない毒」が入ったワインを渡され、飲み干すオレナ。

飲み切ったあと、ずっと胸に秘めていた秘密を打ち明けます。

「あんたの息子、ジョフリーみたいに苦しむのはごめんだもの。あの毒、初めて使ったからあんな風になるなんて思ってなかったんだわ~」

と爆弾投下。衝撃をうけるジェイミー。ここぞというときに的確に急所をつくオレナすごすぎ。

「サーセイにも伝えといてな」と釘を刺すのも忘れません。

いや~~、ジェイミー的には、どうでしょうねーー。ジョフリー殺しの犯人はティリオンじゃないかとサーセイが疑ったせいで無用な血が流れたわけで。今更、真犯人はオレナだったよ! とは伝えにくいよねー。しかも苦しまない毒で殺しちゃってるし。サーセイだったら力の限りを尽くして苦痛を与えようとするだろうからなぁ。

 

その他もろもろ

サムが石化病を治した

かさぶたをぜーんぶサムにはいでもらったジョラー・モーモントさん。メイスターが診たところ、石化病の進行はとまったようです。サムやるじゃん。

しかし治療は危険だからと言われていたサム。あとで部屋に来なさいとお説教。

治療に成功したからいいものの、もし失敗したらサムから爆発的に石化病がシタデルじゅうに広まりかねなかった。たしかにあぶない。

それにしても「あんな難しい治療をどうやって?」との質問に「えっ…本を読んでその通りにやっただけッスけど…」みたいなのウケる。シタデルにはありとあらゆる「知識」だけはあるけど、それを実行に移す人が少ないという皮肉にもなってましたね。

 

「三つ目の鴉」になっちゃったブラン

ウィンターフェルに帰還したブラン・スターク。感極まってサンサが抱きしめますが、ブランは「あー、どもー」みたいな温度差。そりゃあね、ブランはずっと白目むいてウィンターフェルの歴史やなんかを見たでしょうし、サンサやジョンたちのこともなんでも見れるはずなので「久しぶり」という感じがしなかったのでしょう。

しかしシーズン1の面影がまったくなさすぎるのと、「三つ目の鴉」としてあまりに塩対応なブロンいやブランが見ていてかなしくなります。どうでもいいけどブロン(ティリオンの用心棒だった剣士)とかブラン(ブランドン・スターク。三つ目の鴉)とかブライエニー(今はサンサに仕えている女剣士)って、名前がごっちゃになってしまいます。日本語でいうなら「ゆうき」「ゆうた」「ゆうか」みたいなもんでしょうか。

サンサは二人きりでスターク家同士、積もる話をしようとしますが、ブランは「姉さんがどんな目にあったか全部知ってる。あの日もこんな雪の日だったね。きれいな花嫁姿だったね…」とサンサのトラウマ(ラムジィィィ)をえぐろうとしててウワァァァとなりました。ラムジーは視聴者にとってもトラウマクラスなんですよ。むやみに思い出させるのはやめてさしあげて。

ブランがすっかり人の心をなくしちゃったみたいなのが悲しい。あの無邪気でかわいかったブランはどこへ。ていうか、三つ目の鴉ってなんなのよ。過去を見ることができるとか、誰かに憑依することができるとか、能力というか使命? がうすぼんやりとしかわからない。現代でいうところのスーパーハッカーみたいなもんですか? あと最終的にブランも「じんめんじゅ」みたいになっちゃうん? もうちょっとブランの人間らしいところを見たいなぁ。