Amazonプライムで無料配信中の「スキャンダル」を見てみました。
アメリカのドラマで、シーズン7まであるようです。
弁護士もの、とあらすじに書いてあったので「リーガル・ハイ」みたいなのを想像していたのですが、全然ちがいました…。
以下、1話のネタバレを含みます。
オリヴィエ・ポープ率いる敏腕弁護士軍団かと思いきや
主人公はケリー・ワシントン演じるオリヴィエ・ポープ。
かなりやり手の「フィクサー」らしいです。
というか、そもそも「フィクサー」って何なんでしょう?
フィクサー(英: fixer)は、政治・行政や企業の営利活動における意思決定の際に、正規の手続きを経ずに決定に対して影響を与える手段・人脈を持つ人物を指す
ふーん。要するにオリヴィエは弁護士とはちがうんですね。
てっきりオリヴィエ自身も敏腕弁護士なのかと思って見てました。
オリヴィエの事務所では依頼人からまず話をきき、依頼を受けるかどうかを判断します。
1話では「依頼人をどう見極めるか」という点が小気味いいテンポで映し出されます。
最終的には軍団を率いるオリヴィエが依頼人の目を見て見極めるわけです。
が、その精度がなんか低い。
依頼人の嘘を見破るわけでもないし、普通に騙されてるし。
事務所の人たちには崇められているのに、オリヴィエの凄さが全然伝わってこないんですよね。
オリヴィエのやり手っぷりがもうちょっと見ごたえあったらなぁ…という感じです。
オリヴィエの弱点がいきなり露呈
1話では、オリヴィエ自身が大統領と関係を持っていたことが明かされます。
しかも、両者ともそれを完全に「過去のこと」とはしていない様子。今にもやけぼっくいに火が付きそうな雰囲気なんですよ。
浮気が本気になってしまいそうだから、オリヴィエは大統領のもとを離れて仕事をしているのかもしれませんが、それにしても私情に流されすぎでしょ…。
でもケリー・ワシントンの演技自体は素晴らしいです。
大統領との過去を思わせるシーンでは、それまでの「敏腕風フィクサー」から打って変わって「恋する女性の表情」になってました。そこは見ごたえあり、かな…。
カタルシスに欠ける
ドラマの第1話って、その後の視聴を続けるかどうかを決めるのにとても重要なエピソードですよね。
オリヴィエはテキパキ指示を出して、部下が全力でいろんな資料を集めたり無茶をしたりして、ものすごくスッキリ解決するのかと思いきや、最後そうでもないっていうね。
いっそオリヴィエをもっと弱い設定にして、弱者が悪者(大統領)に立ち向かう、みたいなストーリーだったら面白そうかなとも思いました。