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BTS In the SOOP のキムソクジンがラブマイセルフにとても効く理由

BTS in the SOOP をようやく全部見れたので感想を書いていきます。

森とは

BTS in the SOOP は2020年夏に配信されたコンテンツ。

SOOPは韓国語で「森」のことで、SNSなどでは「🌳」のマークで語られることも。

バンタン7人が韓国の江原道春川にある湖畔のコテージ付きオートキャンプ場みたいなところで1週間過ごすという、リアリティーショーのような番組です。

www.weverse.io

本編は全8エピソード。1エピソードにつき約1時間の長さです。それぞれに10分程度のビハインド映像もついています。Weverseのページだと購入前はお試し映像のみの長さでしたが、購入後全部見られるようになりましたよ。

ただ最終話に至っては本編が2時間、ビハインドが30分……一体どうした!??

長くなる分にはこちらとしてはうれしい限りだけど、長すぎてちょっと流石に草でした。

ちなみに視聴方法ですが、Weverseショップで全話まとめて購入することができます。

アカウントが同一であれば別のデバイススマホタブレット、パソコン)でログインして視聴することができます。複数のデバイスで同時に再生することはできません。

私はパソコン版でWeverseショップのアプリをインストールするのがよくわからなかったので、スマホアプリ内で購入してからPCやタブレットで視聴しました。一度購入すれば無期限で楽しむことができます。

他の視聴方法ではdtvで2021年6月から配信が予定されていますが、ビハインド映像は含まれていないみたいです。

BTS on dTV 特設サイト

動画を見るならdTV -公式サイト

 

公式YouTube(in the SOOP)でPR映像をチラ見することもできますよ

www.youtube.com

 

飾らない7人の姿

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画像は公式YouTubeより

冒頭、ソウルから車で2時間ほどの森に出発するところから、すでに新鮮でした。

三台の車に分かれて森を目指すバンタン。運転ももちろん本人たちです。ドライブ中、歌を歌ったり、制作中の歌詞について相談したり。料金所の機械に手が届かなくて笑いあったり。

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BTSを好きになって、いろんな曲を聴いたり動画を見たりして、今日はどんなキムソクジンが見たいかなと思ったとき「面白いとかかっこいいとかじゃなく、ニュートラルで普通のキムソクジンが見たい」ということ、ありますよね。ありますよね??(圧

そんなときにうってつけでした、in the SOOP。「森」では、彼らのまったく飾らない日常を垣間見ることができます。そりゃ、カメラがあるからある程度は意識してるかもしれませんし、やけに大きい独り言をいうときもあります。でもそんな「ひとりごと」をぶつぶつ言うキムソクジンもまたとても良いのです。

私はジンペンなのでジンくんが映っていればウワァ…オー…ヤー…チョアー…と理性を失ってしまいがちですが、他のメンバーのところも最高に楽しませていただきました。

火起こしが得意なユンギさん、何かと笑わせようとするジミンちゃん、片付けの妖精ホビさん、読書好きで虫や花を愛でるナムさん、カヌーでめちゃめちゃ癒されるテテ、森羅万象に話しかけるグク、そして釣りが好きなのに全然釣れないキムソクジン。みんなみんな最高です。

 

なんでもやってみるキムソクジン

森に行く前に、とりあえずやってみたいことを設定しておいたBTS。目標は絶対じゃなく、あくまでも行動の目安だけれど、ジンくんのやってみたことはこんな感じ。

コテージで魚釣り、船に乗って魚釣り、絵を描く(魚釣り祈願)、ヒラメをさばいてお刺身とお寿司つくり、テントで寝る、卓球、野球、カヌーを漕ぐ、朝起きてジョギングをする、読書、凧あげ、ハンモックでお昼寝、ゲームをする、ウッドカービングボードゲーム、車の運転……映像で確認できたのはこのあたりですが、実にたくさんありますね。

ジンくん自身「やってみたいと思ったことは大体できた」と言っていました。

とりあえず何でもやってみる、というのがジンくんのモットーのようです。一旦やってみて、結果にこだわらない。やってみること自体に意義がある、そんな印象を受けました。

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笑ってしまったのが、ホビさんと朝のジョギングに出かけたとき。二人とも汗だくだくになりながら一生懸命に走って、コテージに戻ったときにジンくんが

「ジョギングして汗をかくのが気持ちいいっていう人がいるけど……全然その気持ちがわからない

と、肩で息をしながら真顔で言ったこと。今まで彼が言ったどのギャグよりも面白かった。ホビさんもそれを聞いて笑うでもなく冷静に汗ふいてるのが可笑しかったです。

 

釣りとキムソクジン

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釣りをしても全然魚が釣れないまま

「どうして僕は釣りが好きになったんだろう?」

と自問しはじめるジンも味わい深いものがありました。

水槽に用意してもらったヒラメをさばいて刺身やお寿司をつくり、皆に「あとヒョンにできないことは魚を釣ることだけだね!」とまで言われるジンくん。 

1匹だけでも連れますように、とキャンバスに魚釣り祈願の絵を描き、釣りに行くときに欠かさずその絵(けっこう大きいサイズ)を持ち歩くのも愛おしい。それでも釣れないんですが。何度か「引き」はあったし餌も食べ逃げされてるから魚が居ないわけじゃないんだろうけど。

 

キムソクジンとミンユンギ

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釣りにはユンギさんが付き合っていましたね。しかしユンギさんのアフタートークでは「僕は何かハマると熱中するタイプなんですが……釣りに関してはまったくそんなことはなく、別に釣りにハマってはないです。だけど、ジンさんが誘ってくるので。僕が一緒に釣りをするととても嬉しそうにするので、釣りに行ってます」と、わりと衝撃的な告白が。ええともうそれってデートですよね????(黙れ

ジンくんとユンギさんはお互いにとても気が合うと思っているようです。確かにユンギさんと居るときのジンくんはとても自然で気楽に見えます。どんなところが合うのかと他のメンバーに聞かれたときに
「車の中で何時間も二人きりで移動して、何も話さなくても全然平気」
と答えたジンくん。それってもはや家族レベルですね。お互いがお互いのことを尊敬していて、それぞれのプライベートな領域には暗黙の了解で踏み込まない。そういうことが自然にできる関係なんだと思います。

そういえばユンギさんのゲームに「オー、ヤー」とめちゃめちゃ口出ししてたジンくんも面白かったです。そのことに対してアフタートークでユンギさんが
「無視しようと思ったんですけど、まったく聞いてなかったら傷つくと思うので2回に1回くらい聞いてるフリをしてました(笑)
って話すの草。実際ジンくんて横に居たらめちゃくちゃうるさいタイプだと思いますよね、こういうの見ると。

 

キムソクジンはテントのなかに

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リラックスして森生活を楽しんでいる(ように見える)ジンくんでしたが、見ていてひとつだけ不思議だったことがあります。

それは一人だけ外のテントで寝泊まりしていたこと。

他のメンバーは宿泊用コテージで、ベッドで眠っていましたがジンくんだけは朝いつも「ジーーーーッ」とテントのジッパーを開けて登場。

テントで眠ったら夜は寒く、朝はまぶしくて暑いだろうに、森で過ごしたときはずっとテントで寝ていました。部屋がないというわけではなかったと思う。水上コテージに一部屋空いていましたよね。グクの向かいの部屋。マットレスもなさそうなテントで眠るの身体大丈夫だったんでしょうか。

キムソクジンがなぜかテントで寝ていた理由を考えてみましたが、「眠るときに一人になりたかった」以外に思いつかないですね。それとも入眠前とか、起きた後に何かしらのルーティンがあるとか……。

ここからは私の勝手な考えを書いてみますね。

ジンくんは周りの人には自分をシンプルに見せる傾向があると思うんですけど、他人には立ち入らせないような自分だけの領域があって、それをとても大事にしていますよね。ソロ曲「Moon」では『自分の海は真っ暗で、誰にも見せたくない痛い傷』を歌い、「Abyss」にも『深く暗い海』が出てきます。

思うに、あの森のテントはジンくんのそういう深い部分とつながっていて、ジンくんが唯一「ただ人間として在るキムソクジン」に戻れるところなのでしょう。

それはジンくんに限ったことじゃなくて、誰しも持っていて誰もが大事にするべきコアな部分だと思うんですよね。

カメラがそこら中にあって、言ったことや行動したことがあっというまに世界中に拡散されていくジンくんが人間らしさを保つために、私はそこには踏み入ってはいけないと思いながら、それでもジンくん自身がそれについて話してくれたときには耳を傾けながら、見守ることしかできないのですが。見て見ぬふりをしながら、それでも知りたいと思ってしまう。一介のファンでしかないのにそこまで欲張ってしまう自分ですが。

この感じ、BTSを好きになる以前にも経験したことがあるな……と思ったら映画トゥルーマン・ショーでした。そういえばユンギさんが突然カメラ目線でCMみたいなことしだしたから余計にそう感じたのでした。

 

ただ存在を受け入れるラブマイセルフ

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森のなかでジンくんはやりたいことをやります。

朝一番に起きたあとは自分がやりたいからという理由で花火をぶち上げます。まだ寝ているだろうみんなに「ごめんよ」と言いながら。

料理も、後片付けも、自分がやりたいと思ったことはやります。みんなに食べてほしいから。いつもARMYの前でしてみせるような「ワールドワイドハンサムいじり」はあまりしません。なんならシャワーも浴びないままのパジャマでジョギングに行こうとするし(ホソクさんにかなり引かれてた)、ちょっと黙っててくださいと言われてもシュガのゲームに口出ししまくるし、「僕が卓球の名人だって知ってた?」とナムさんに百回くらい言うし。

そんなありのままのJINを見て「私は私」というラブマイセルフを教えてもらったような気持ちです。ジンくんは「どんな結果を残したか」より「どんなふうに過ごしたか」というところを大事にしていて、それは人生にもつながっていて、生きること自体に意義がある。私は私だから。それはみんなそう。それぞれが一人一人大切な存在。そういうことを教えてもらいました。

森を見るまでは、正直なところ、BTSがずっと示している「ラブマイセルフ」が私には難しいと思ったことがあります。

ラブマイセルフ、つまり自分を愛するためには、努力して、なりたい自分になって、または既に自分がもっているものをもっと磨いて誇っていかなければ。そんな認識だったのです。もちろん、そういうやり方も否定はしませんが、私の場合、それができなかったら自分を認められない、愛してあげられないわけで。ラブマイセルフするために苦しむ、そんな状況はおかしいですよね。

そこで効くのがありのままを受け入れるキムソクジンスタイル。私は私。比べる必要も、競う必要もない。私は私。むしろここまでよく生きてきた、大切な私。そう考えられるようになりました。そのうえで努力できればするに越したことはないけど、まず今の自分を受け入れて、愛そう。そう思えるようになったのもBTSのおかげです。

BTSの7人にとって特別な時間となったin th SOOP は、私の人生にとっても忘れられない時間になりました。