この記事は「ブレイキング・バッド」シーズン5 第1~8話のネタバレを含む感想です。
(▼前回までの感想はこちら)
「ブレイキング・バッド」シーズン4終わりまで~本当の悪人は誰だ - 感想ブログ
シーズン5は全部で16のエピソードから成り、そのうちの前半8話までとそれ以降でPART1とPART2としてDVDでは分けられているみたいです。
私はNetflixで視聴しているのですがシーズン5はひとまとめになっており、8話で一旦区切りにはなっていませんでした。米国で本放送された時には8話と9話のあいだにリアルタイムで約1年間のブランクがありました。なぜシーズンが分けられなかったのかは謎ですね。なにか事情があったんでしょうか。
それはさておき、最終シーズンです。PART1は、終わりに向けて走り出すためのエンジンがかけられた、そんな感じでした。細かく感想を書いていきます。
同じ悪に染まっても
シーズン4でジェシーを騙してガス・フリングを討ったウォルター。
ジェシーのリシンはやはりソウルのもとにありました。それを回収し、新たなリシンとすり替えてジェシーの家に戻し、ルンバの中から本人に発見させるという相変わらずの悪人っぷりをウォルターが発揮。
もうね、ジェシーを利用した時点で「極悪人」の烙印ががっつり押されていますから、私の中では。ウォルターを応援したこともあったけど、最近の彼にはもうついていけないです。リシンの煙草を発見したジェシーが「俺は先生を疑って殺そうとした」と涙ぐんでいたのがまた切ない。同じような悪に染まっていても、ウォルターとジェシーはまるで違います。その対比が鮮やか。
ブルー・メス原料を盗むときに部下が見知らぬ子どもを殺してしまった件についても、二人の対比が描かれていました。気に病んで仕事が手につかないジェシーと、ゴキゲンで鼻歌を口ずさみながら仕事を進めるウォルター。そんなウォルターの姿を見たジェシーが離れていくのも当然です。
マイクとの決着
ウォルターとジェシーが製造、マイクが販売の新チーム発足もつかのま、マイクとジェシーの脱退によりあっというまにチームが崩壊してしまいましたね…。
しまいにはウォルターがマイクを殺してしまうし…。思い返せばこの二人がよろしくやっていたことなんてほぼ無かった。いつかこうなる気はしていましたけど、ウォルターが激昂してとっさに撃ってしまうほど感情的だったのが、ここ最近の冷静沈着な彼からすると意外でした。
マイクはウォルターにとってずっと「敵」でした。ガスの用心棒としてウォルターを見張っていたときからずっと。ガスの指示でマイクがジェシーを連れまわし、二人のあいだに信頼感が芽生えていたのもウォルターとしては気にくわなかったのでしょうね。髪型だけはお揃いでチームらしかった三人だったのに。
ウォルターがマイクを殺したことを薄々感じ取ったジェシーが、言い訳を聞きながら物凄く冷たい目になっていたのが印象的でした。キャンピングカーの思い出話をしながらも、もう二人が信頼しあうことはないんだなと思うとつらい。この時点でさえジェシーの心は離れているのに、もし他のアレ(ウォルターがジェーンをあえて見殺しにしたこと)やコレ(ブロックにスズランの毒を盛ったこと)が判明したら今度こそウォルターは撃たれるのではないでしょうか。
ハンクがついに
シーズン5では冒頭に未来のシーンが映し出されています。
髪が伸びたウォルターがアルバカーキから遠く離れたレストランで52歳の誕生日を独りで迎えていること。偽名の身分証。ときどき咳をしていること。シーズン5途中で51歳の誕生日を迎えますが、少なくとも52歳までは生き延びるんですね。ガンは再発していて、もう放射線治療はしていないのかな。
偽名とマシンガン。不穏な未来に向かって走り出した列車はもう止められません。
シーズン5パート1の最後、第8話ではついにハンクが「ハイゼンブルグ=ウォルター」の手がかりをつかんでしまいます。なんであんな、トイレなんかにゲイルからもらった本置いちゃってたのウォルター。子どもたちをずっとハンクに預けていたから気が抜けていたのでしょうか。前にあの本がいつ登場したのか、よく覚えていないんですが。寝室で眺めていたような記憶もあるんですけど、まさかあんな場所にねぇ…。
ただ、前シーズンからのウォルターの悪人っぷりと調子の良さに辟易している私としては「がんばれハンク!」という気持ちが高まります。ハンクが確実に悪を暴くことができれば、ウォルターは止まらざるを得ないんじゃないかと。でも52歳までは捕まらないのかぁ…。
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