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ゲーム・オブ・スローンズ 第7章 6話 感想~ジョン・スノウは何故ドラゴンに乗らなかったのか

ゲーム・オブ・スローンズ シーズン7 エピソード6を見ました。

“壁”の向こう

“壁”の向こう

 

 以下、ネタバレあります

クマまでホワイトウォーカーに

壁の向こうを探索中のジョン・スノウ一行。

寒い道すがら、おしゃべりをしてお互いのことを知っていく男たち。

ナイツ・ウォッチの頃を思い出すような、懐かしい感じでした。

自由民(フリーフォークス)のトアマンドハウンドと話すという珍しい組み合わせも終盤ならではでしょうか。

トアマンドが「ウィンターフェルにすごくいい女がいるんだ。背はあんたくらい大きくて、金髪で、目が青くて…」とブライエニーのことを噂してたのが面白かったですね。ブライエニーをものすごく見てたもんなぁ、トアマンド。

ハウンドはすぐにピンときて名前を当てたのもウケました。そういえばむかしブライエニーに殺されかけてた。今やそのブライエニーよりアリアが強いってことは、ハウンドよりもアリアが強いってことになるのかな。ものすごく強くなったもんねー、アリア。

のほほんとピクニック☆気分で見てたわけですが、雪原のなか♪ クマさんに♪ 出会ったー!!!クマでけえええ。でかいし、目は青いし、よって不死身っぽくなってるーー。

あとから思えばこれも伏線だったんですね。人間以外でも、夜の王の手にかかれば青い目になり、どう猛な亡者になってしまうという…。

アリアとサンサ

ウィンターフェルでのアリア。

サンサがむかし王都から家族あてに送った文書を見つけてしまったんでしたね。つか、そんな古いものどうやって手に入れたのリトルフィンガー。

サーセイに脅されて書かされた手紙だったわけですが、アリアは「脅されたっつっても、言われただけっしょ。拷問とかされてないっしょ」と聞く耳持たず。

痛さに対するハードルが違いすぎる姉妹。

でもサンサだってジョフリーやラムジーにつらいことをいっぱいされたわけで。

アリアはどちらかというと肉弾戦の修行を受けていたけど、サンサは精神的に追い詰められてたよね。ラムジーの野郎は精神と身体どっちも痛めつけてきたけど。

お互い「わたしだってつらかった」と相容れない二人。まぁ、もとから生き方が真逆の姉妹だから、しかたないっちゃしかたない。二人の間にマージョリーみたいな姉妹がひとりいたらよかったのになぁ。ああ……マージョリー…(涙)

ジョン・スノウはなにがしたかったの

壁の向こう、湖上の島に逃げ込んだジョン・スノウ達。周りはホワイトウォーカーにかこまれて、ナイトキングらしき武将たちも奥のほうにいます。

倒しても倒してもきりがないホワイトウォーカー。ハウンドと一緒に来た、七回くらい生き返った男(名前失念)のスキルがすごかった! 剣に素手(!)でエンチャントしてファイヤーソードにしちゃうやつ。あれすっごい便利そう! というかみんなの武器にエンチャントしてあげたほうがよくない? 本人の武器にしかつかないかんじ?

もう囲まれまくって絶体絶命か…! というところにキタキタキター! ダニー! いや、カリーシ! デナーリス女王様。ドラゴン三頭ぜんぶ連れて、かなり本気モードです。

ドラゴンの火めちゃ強い。炎が氷にゴォォォってなって、水がドシャアアって(語彙)。

さっそくみんなでドラゴンに乗り込んで、サーセイに見せるために捕まえたホワイトウォーカーもちゃんとくくりつけて、「さぁ、ジョン・スノウも乗って!」とばかりに手を差し出すデナーリス。

しかしジョン・スノウはずっとホワイトウォーカーと戦い続けてるんですよ。デナーリスと目が合ったのに。なんか遠ざかってずっと戦ってるの。

もうそんなのほっといてはよ乗って! ほらドラゴンにのった人たちも

「アイツいつまでやってんだろ…」ってみんなジョン・スノウ待ちになっちゃってるじゃん。

ほんと、いつまでやってんだろ…って思ってみてるうちに、ナイトキング側の強そうな武将が放った矢が、飛んでいるドラゴンに命中。悲痛な叫び声をあげたのち、湖にゆっくり沈んでいったドラゴン。もう二度と浮かび上がってこない。ジョン・スノウもずっとかえってこない。それどころか、「行けー!」って結局ジョン・スノウを乗せないまま飛び立つドラゴン。

ホワイトウォーカーたちによって水に沈められるジョン・スノウ。

え…ちょっとまって。

ジョン・スノウが結局のらないんだったら、なんのための「ジョン・スノウ待ち」だったの!!? そのせいでドラゴンも1頭やられちゃったし!?

あまりに理不尽な気持ち。

その答えらしきものは、「インサイド・ストーリー」で脚本の方が語っていました。

それによると、ジョン・スノウは

「デナーリス達が乗ったドラゴンを安全に飛び立たせるために

 自ら命をかけて足元に群がるホワイトウォーカー達とたたかっていた」

らしいです。

うーん。そうだったんですかー。映像を見ている限りでは、なんかあまりピンとこなかったです。

だってドラゴンめちゃ強いし。足元の亡者たちも、なんなら炎を吹かずして蹴散らせそうじゃないですか?

まぁ、、、ドラゴンを1頭失うってのと、ジョン・スノウとデナーリスをいったん衝撃的に別れさせて、再会したときに好意を確認する……という風にもっていきたかったんでしょうけど。

「展開をこう持っていきたいから、人物をこう動かしてるんだろうなー」と思わせるのはちょっと、好きじゃないです。今までこんなことなかったのになぁGOT。すこしがっかりしてしまいました。

生還そして忠誠

取り残されたジョン・スノウですが、いっぱつで凍死しそうな水のなかから這い上がって生還してました。ロード・オブ・ライトの加護のおかげかな。寒さに強いんですね。

なつかしのベンジェン叔父さんに助けられて、壁まで生還。ベンジェン叔父さんも便利なキャラですね。壁のむこうで一人で一体どうやって生き続けてきたんだろうって感じです。

壁で目覚めたジョン・スノウはデナーリスに

「俺が間違ってた。やり直したい。マイ・クイーン」

と一転して忠誠を誓う流れに。

「俺が誓うと言えば北の諸侯たちもついてくるはず」って、それ最初に会ったときにデナーリスが言ったやつー! 俺がいいこと考えました風に言わないでほしいですまったく。

それにしてもデナーリスの心の広さよ。まー好きになっちゃったんなら仕方ない。惚れっぽいところが人間らしくて好きですけどね!

 

その頃、壁の向こうでは槍にやられたドラゴンが湖から引き上げられてました。

手をかざすナイトキング。

ためにためて、カッ!!!と見開くドラゴンの青い目。

…やっぱりですなぁ。シロクマもなってたもんねぇ。ドラゴンゾンビかぁ。デナーリスのだいじな子なのに。かなしい。

 

次回は7章最終話です。